祭り

祇 園 祭  ~菊水鉾 ~

昭和28年、1864年に焼失して以来約90年振りに菊水鉾が再建されました。 当社はその際、懸装品以外の木材で作られる「櫓(やぐら)」や「屋根」を担当致しました。櫓の材料には主に桧(ひのき)を使用し、組み方は焼失以前と同様に、柄(ほぞ)と栓(せん)のみで行い、藁縄でそれらをしっかりと補強します。 屋根は鉾の中では唯一の唐破風造りとなっており、海老名峰彰作の鳳凰の懸 魚を飾っています。 飾菊水鉾の 再建以来、当社は毎年大工方として鉾の組み立て、車方として巡行のサポート、祭り後の鉾の解体を行っています。


祇 園 祭  ~大船鉾 ~

平成26年には、同じく1864年より焼失している大船鉾の再建が行われました。菊水鉾での経験を生かし、再び鉾の再建に関わることができました。大船鉾はその名の通り、船の形をしています。しかし最も重要な部分である足廻り(車輪・車軸・石持ち)と、櫓が柱4本、貫12本、筋違い8本で構成されていることは他の鉾と同じです。そこから船型の舞台を支える為に、ハネ木や竜骨が付け足されていきます。 舞台は船型を表現する為に湾曲した部材が多く、それらは大きな部材から削りだして 美しい曲線を 作るので見た目以上に大きな木材が必要となります。


祇園祭の他にも「大津祭」、「亀岡祭」等のお祭りの山車車輪の修理、新調を行っています。

山車や車輪が痛んできてお困りのお祭り関係者の方々、是非一度ご相談下さい。