木造車輪
木 造 車 輪 と は
当社では、祇園祭の鉾の車輪の製作や修理を行っております。その経験を生かして最近では、各地のお祭りの山車の車輪を製作・修理などのご注文を頂いております。勿論鉄輪のついた車輪の製作修理もできます。ご相談くだされば、現地調査にもお伺いします。
車輪の外側に鉄輪をはめた、木造車輪は現在一般にはあまり使われなくなり、お祭りの山車や装飾としての花車に使われています。特に京都の祇園祭の重量約10tもある鉾の車輪は直径約1.8mもあり、実際に動かして使用されているものとして最大と云えるでしょう。この種の車は歴史的には随分古くから造られており平安時代頃から絵巻物にもよくえがかれています。平安時代から鎌倉時代に当時の貴族たちの乗用車として牛車と呼ばれて立派なものが沢山作られました。京都の葵祭の牛車は有名です。それで鉄輪をはめない木造車輪のことを、源氏車とか御所車と呼ばれております。ボルト、釘や接着剤を使わずに組み合わすだけで製作する。鉄輪をはめない木造車輪は、各部品がばらばらになり易いため、精密な仕事を要求されます。又、木材の乾燥が十分でないと後からガタガタになってしまったり、鉄輪がはまっていないため、車を動かすと磨り減ったりします。安全の為締め直したり磨り減った部品を交換したりして修理する必要があります。
箍(たが)焼き入れ 小羽・大羽入れ 完成